1日 5時間
この数字が何を意味するかわかりますか?
睡眠時間? いいえ、5時間じゃ短いですね。
遊ぶ時間? それも違います。毎日そんなに遊びたいですね。
ヒントは「私たちは1日5時間○○○○○ている」
正解は「寿命が延びている」です。
先進国では1日5時間づつ、人間の寿命が延びていて、
この先、平均寿命は100歳になるとも言われています。
出典:NHKスペシャル ネクストワールド 私たちの未来 https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20150104
リンダ グラットン (著), アンドリュー スコット (著)
「人生100年時代」を生きる私たちに
新たな生き方を提案してくれます。
今回は本書の内容を一部ご紹介します。
あなたは100歳まで生きる?
>平均寿命の推移
人口学者たちが今の子供たちの平均寿命を推計した結果、
2007年にアメリカやカナダ、イタリア、フランスで生まれた子供の50%は
少なくとも104歳まで生きる見通しだと言います。
そして日本の子供に至っては107歳まで生きる確率が50%もあると言うのです。
また、平均寿命は10年ごとに平均2~3年のペースで上昇しているのです。
では、2007年生まれの50%が到達する年齢が104歳なら、
10年前の1997年生まれの人の場合、その年齢は101歳~102歳という計算になります。
さらに10年前の1987年生まれの人は98歳~100歳。
1977年生まれは95歳~98歳。
1967年生まれは92歳~96歳。
1957年生まれは89歳~94歳。
さて、あなたは何年生まれで、何歳まで生きる見通しでしたか?
思ったより、ずっと長生きしそうですね。
>平均寿命上昇の理由
平均寿命上昇の要因は様々で、一概には言えません。
健康、栄養、医療、教育、テクノロジー、衛生、所得といった
多分野における状況の改善が関係しているのです。
そしてこれらの分野の進歩は目覚ましく、これからも寿命が延びていくことは明らかです。
人生100年時代を生き抜くには
>3ステージ型人生の崩壊
今までは、教育、仕事、引退という3つのステージを生きることが、
スタンダードな人生でした。
しかし、「100歳まで生きる」となった途端に、この生き方は通用しなくなります。
引退後に必要な資金が圧倒的に足りなくなるからです。
引退後の期間が長くなれば、単純にその分生活費は多くかかります。
さらに、現在の年金制度は徐々に持続困難になっていて、
年金支給年齢の引き上げは各国で行われています。
国も会社も、私たちの老後を保障してはくれないのです。
一生懸命働いてやっと定年を迎えても、悠々自適な引退生活とはいきません。
これを本書では「3ステージ型人生の崩壊」と呼んでいます。
>無形の資産
では私たちは、誰も保障してくれない未来をどのよう迎えたらいいのでしょうか。
それは「資産」を蓄えることです。
ここでいう「資産」とは、現金や銀行預金、マイホームのような「有形の資産」ではなく、
目に見えない「無形の資産」のことです。
本書では以下の3つがあげられています。
・生産性資産:自身のスキルと知識。仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素。
・活力資産 :肉体的、精神的な健康と幸福。健康、友人関係、パートナーや家族との良好な関係
・変身資産 :自分について良く知っていること。多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること、新しい経験に対して開かれた姿勢を持っていること
これらが「無形の資産」となって、未来の私たちを支えるものとなるのです。
まとめ
LIFE SHIFT、いかがだったでしょうか。
私たちがエンジニアとして日々学んでいる知識は、立派な「生産性資産」だったのですね。
あとは「活力資産」と「変身資産」。
家族やパートナーを大切にすること。
古い常識にとらわれないこと。
大切にしていきたいです。
さて、あなたは100歳までのプランは出来上がっていますか?
何歳まで今の仕事を続けられますか?
今の生き方で100歳まで生きますか?
それとも新しい人生へシフトしていきますか?