時間泥棒を撃退せよ!書評「時間術大全」

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今回は、アマゾンの「売れているビジネス書」ランキング1位にも輝いた「時間術大全」という本の紹介をします。

いまさら時間術の本を読んでもな〜
タスク管理はちゃんとできているからな〜

と思う人もいるかもしれませんが、この本は一味違います。

あなたが何気なく過ごしている毎日は、本当に充実した時間ですか?
タスク管理をしているつもりが、余計に時間に追われているだけではないですか?

そんな方にオススメの一冊です。是非ご覧ください。

 

時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」

ジェイク・ナップ (著)
ジョン・ゼラツキー (著)
櫻井 祐子 (翻訳)

ダイヤモンド社

 

 

 

 

時間泥棒が教える、時間生産術

この本の著者はジェイク・ナップ氏ジョン・ゼラッキー氏という人物。

この二人が何者かというと、なんとあのGoogleの元社員で、
GmailYouTubeの開発に携わっていた人物とのこと。

メールもYouTubeも、我々の仕事・生活の大部分を締めるツールです。
言わば我々の大事な時間を奪う時間泥棒の代表格と言えるツールなのです。

そんな時間泥棒ツールの開発に携わり、時間を奪う術を熟知した二人が、この本では「時間を生み出す術」を教えます。

言わば「元空き巣が教える防犯術」みたいなことです。

これほど説得力があるものはありませんね。

では早速この本でに書かれている時間生産術、「メイクタイム」のノウハウを少しだけご紹介します。

メイクタイムのための簡単な4ステップ

自分の時間を生み出す、「メイクタイム」を実践するには、
簡単な4ステップを毎日繰り返すだけだと言います。

その4ステップとは

1.ハイライト

何のために時間を作るか決め、その日の優先事項としてスケジュールを確保する

2.レーザー

気を散らすものを撃退し、レーザー光線のように集中し続ける

3.チャージ

時間と注意力を1日中コントロールするために「エネルギー」を蓄える

4.チューニング

1日を振り返って簡単なメモを取り、調整・改善する

 

 

本書には書かれていませんでしたが、これっていわゆるPDCAサイクルを回すっていうことと同じですよね。

 

ハイライト     = Plan(計画)
レーザー・チャージ = Do(実行)
チューニング    = Check(評価)・「Action(改善)」

 

PDCAサイクルは業務改善のためのビジネスフレームワークとして有名ですが、
本書で紹介されている「メイクタイム」は「1日の時間の使い方」というところにフォーカスしたPDCAサイクルと言えるでしょう。

 

「PDCAサイクル」と聞くと、小難しくて面倒なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、
本書にある「メイクタイム」の4ステップはとても簡単に実行できます。

 

面倒くさがりで、すぐにダラける癖がある私でも、この本に紹介されていることを少し実践してみただけで、毎日の時間の使い方が大きく変わったと感じています。

では、この4ステップを実践するための具体的な「戦術」を紹介していきます。

 

今すぐできるメイクタイムの戦術

この本ではメイクタイムの4ステップが章立てて書かれています。

ただ、流石にこのブログで全ての手法を紹介するのは難しいので、
今回は、一番即効性があって、効果が目に見えてわかる
レーザー」の部分を紹介します。

 1.ハイライト
➡︎2.レーザー
 3.チャージ
 4.チューニング

レーザー:「気を散らすもの」を撃退する

気を散らさないようにするには、すぐ反応できないようにするのがいちばんということ。
フェイスブックをチェックしたり、ニュースを追ったり、テレビをつけたりする妨げになる、「スピードバンプ」(減速帯)のようなステップを加えることで、こうした製品・サービスの粘着性を高めているサイクルを断ち切ることができる。
ほんの数日で新しいデフォルトができあがる。注意散漫の状態から集中した状態へ、ただ反応するだけの状態から意識的な状態へ、混乱した状態から自分をコントロールできる状態へシフトできる。
要は、ちょっとだけ不便にするのだ。
気を散らすものに簡単にアクセスできなければ、意志力の心配をしなくてすむ。時間を無駄にする代わりに、時間を作ることにエネルギーを向けられる。

 

「ソーシャル系アプリ」を削除する

最初にフェイスブック、インスタグラム、ツイッターなど(この本が書かれたあとで発明されたものも含む)を削除する。大丈夫、あとで気が変わったらごく簡単に再インストールできる。

なんと、シンプルかつ大胆な戦術…。
「早速やろう!」と思い、まずはFacebookを削除!

しかしその後すぐに手が止まり…

私は散々考えた結果、Twitterは削除出来ませんでした笑

というのも、私はTwitterがきっかけで、この本のことを知り読み始めたからです。

せっかくこんな良い本に出会えたのに、そのきっかけとなったTwitterを削除するのは…
確かにTwitterに時間を奪われることは多いけど、有益な情報を得られることもあるからな〜

一旦保留!

「その他の無限の泉アプリ」を削除する

ゲーム、ニュースアプリ、YouTubeのようなストリーミング動画アプリなど、面白いコンテンツを無限に提供してくれるアプリを全部削除する。あなたがとりつかれたように更新してしまうアプリや、知らないうちに時間を無駄にしているアプリは全て削除する。

これまた散々考えて、泣く泣く「◯ケモンGO」を削除しました…

さよなら、僕のポケモンたち…

バイバイバタフリー

通知をオフにする

通知は味方なんかじゃない。あいつらはノンストップの注意泥棒だ。「気が散らないiPhone」を試さない人も、最低限、ほとんどすべての通知をオフにしてほしい。

私のスマホで頻繁に通知するものは、Gmailと社内連絡用のアプリでしたが、これは完全に通知オフにしました。

すげー快適!

はじめは不安に思いましたが、ちゃんと時間を決めてメールチェックをしていれば、意外と大丈夫だということに気づきました。

 

ホーム画面を「からっぽ」にする

ホーム画面を空にすると、スマホを使うたび、ほんの一瞬だが静寂の時間が訪れる。意図的な不便、しばしの小休止。邪魔を一歩遠くに追いやるスピードバンプだ。ついついいつものクセでスマホのロックを解除してしまっても、からっぽのホーム画面を見れば、「自分はいまこの瞬間、本当に気を散らされたいのか?」と自問する瞬間ができる。

 

これだったら出来る!

Twitterは削除出来なかったけど、ホーム画面に置かなければいいのか!
ということで、私の今のホーム画面はこんな感じ

あえてホーム画面にKindleとメモだけ残したのは、
「ちゃんと本読んで、気づいたことをメモしろよ」という
自分へのメッセージ。

1つ右の画面は最低限使う、「時間を奪われない」アプリ。

その他のアプリはまとめていちばん右の画面へ。

Twitterを開くのがだいぶめんどくさくなったので、圧倒的に時間を奪われなくなりました。

あと、今まで右下に置いていたSafariとLINEもいちばん右の画面の奥深くへ追いやったのは効果大きかったですね。

 

事件を放っておく

そもそもニュース速報という考え自体が「世界中で起こっていることをいますぐ知るべき」という強力な神話のうえに成り立っている。賢明な人や責任ある人、大人はニュースを見るものと決まっている。そうだろう?僕らもあなたに伝えたい緊急ニュースがあるーー「ニュースを毎日見る必要はない」。

ニュースをいっさい見るなとは言わないが、週に一度まとめて読むことを勧めたい。
これより頻度を下げると、文明社会に背を向けて洋上暮らしをしているような気分になるし、頻度を上げると頭がもやに包まれて、目先のことにしか頭が回らなくなる。もやのせいで、何が大事なのか、誰をゆうせんすべきなのかがわかりにくくなる。

なるほど、「毎日NewsPicks見ている俺カッケー!(実際ちゃんと読んでない)」って思っていたけど、毎日見る必要はないのですね。

週一で時間を決めて、集中してニュースを見るようにしたら、時間も奪われなくなったし、インプットの質も上がったように感じます。

 

実践してみて変わったこと

ここで紹介したことを実践してみて、1週間ほど経過しましたが、

早速目に見えて変化が起こり始めました。

それはiPhoneのスクリーンタイムを見たらはっきりとわかりました。

iPhoneを使った時間が、先週と比べて28%も少なくなりました。

さらに、今まで「よく使われたもの」はSafari、Twitter、YouTubeでしたが、今週はKindleが1位にランクイン!

余計なことに時間を使わずに、ちゃんとKindleで本を読むようになりました。

また、今まで「情報収拾だから」と言い訳しながらTwitterやYouTubeを見ていた時間で、その日の仕事のことを考えたり、このブログに何を書こうか考えたりするようになりました。

いつもブログを書くときは2〜3週間くらいかけて、悩みながらダラダラと書いていましたが、今回のブログは3日ほどで一気に書き上がりました!

「メイクタイム」をもっとブラッシュアップして、ブログの更新頻度も上げて、これからもどんどん情報発信していきたいと思っています!

まとめ

いかがだったでしょうか。
本書にはもっとたくさんのノウハウが紹介されていますが、
それを全て実践する必要はなく、

「自分に合ったものを選んで試してみる→評価・改善してまた試してみる」

という手法が勧められています。

今回紹介したものは私が個人的に良いと思い、実践してみたものだけなので、
気になった方は是非実際に本を読んでみて、
自分にあった「メイクタイム」を試してみてください。

それではまた!

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