モチベーションをアップデートせよ!ダニエル・ピンクの教え

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「エンジニアとしてのスキルを磨くため」

「将来フリーランスになるため」

「独立して起業するため」

「とにかくお金を稼ぐため」

このブログをご覧になっているエンジニアの皆さんは、

普段どのようなモチベーションで仕事をしていますか?

今回はそんな「モチベーション」に関するお話です。

「モチベーションが上がらない」

「何をモチベーションに頑張ればいいかわからない」

そんな風に思っている人は是非ご覧ください。

やる気が出ないモチベーションが上がらない

先日休みの日に、喫茶店にPCを持ち込んで勉強をしていました。

エンジニアたるもの、日々の業務だけではなく、

休みの日も自己学習をして、スキルアップをしなければ!

そう息巻いて喫茶店に行ったものの、まぁ~やる気が出ない。

皆さんもこんな経験あるのではないでしょうか?

このままダラダラとネットサーフィンをしていてはいけない。

そう思い、なんとかやる気を出す方法を考えました。

そこで、私はひらめきました。

TEDトークなら、やる気を引き出してくれるプレゼンがあるのでは?」

そこで早速、「TEDトーク モチベーション」で検索。

真っ先にヒットしたのがこの「ダニエル・ピンク: やる気に関する驚きの科学」でした。

まずはこちらの動画をご覧ください。

 

いかがだったでしょうか。

要約すると

・報酬を与えられると視野が狭くなり、クリエイティブな仕事はパフォーマンスが低下する

・逆にクリエイティブではない、単純な労働の場合、報酬はプラスに作用する

・報酬などの「外的な動機付け」よりも、自主性といった「内的な動機付け」が成果を発揮する

という内容でした。

非常に面白い内容でした。

しかし、この動画だけではわからないこともありました。

「じゃあ実際に、自分のモチベーションを、一体どのように持てばいいのか」

ということです。

報酬を与えることによってクリエイティビティが下がると言われても、

ほとんどの人が経営者やマネージャーといった、「報酬を与える側」ではなく、

「報酬を受け取る側」です。

報酬、インセンティブといった「外的な動機付け」に頼らずに、

ダニエルピンクが言う、自主性・成長・目的という「内的な動機付け」を持つために、

個人としてどうすればいいのか。

それが気になり、ダニエル・ピンクが書いた本を読んでみようと思いました。

それがこちら

「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか」

ダニエル・ピンク  (著)

大前研一  (翻訳)

講談社+α文庫

 

 

 

 

この本には先ほどのTEDトークの内容がより詳しく書かれています。

その内容を一部ご紹介します。

モチベーションをアップデートせよ!

本書では「モチベーション」を以下のように定義しています。

モチベーション1.0:原始時代、空腹を満たしたり、生殖など生存本能に基づくもの

モチベーション2.0:工業化社会、サラリーマン社会。アメとムチ、報酬と処罰によるもの

モチベーション3.0:学びたい、創造したい、世界を良くしたいという第三の動機付け

 

モチベーション2.0は、先ほどのTEDトーク百科事典の例で話していた、Microsoftのパターン。

モチベーション3.0Wikipediaのパターンです。

モチベーション2.0はもう機能しなくなっている。

よりクリエイティブ能力が求められるようになった現代では、

モチベーション2.0からモチベーション3.0へアップデートしなくてはいけないと言います。

キーワードは〝仕事〟と〝遊び〟

「報酬に頼らないモチベーションを持つにはどうしたらいいのか」

本書ではこのように書かれていました。

 アメリカ文学でももっとも読み継がれている作品の一場面から、人間のモチベーションについての重要な教訓が学べる。マーク・トウェインの『トム・ソーヤーの冒険』の第2章で、トムは、ポリーおばさんの家のやく八〇平方メートルの敷地を囲むフェンスに白ペンキを塗るという、退屈な仕事を命じられる。トムはこの仕事を心から楽しんでいるわけではない。「トムは人生がむなしく感じられ、意気も消沈していた」とトウェインは描く。

 トムが希望を失いかけたとき、「これぞまさしく、壮大なインスピレーション」がトムの頭にひらめいた。友達のベンがその場を通りかかったとき、気の毒だね!とトムを馬鹿にした。トムはそれに対して戸惑うふりをした。フェンスを塗るのは、ちっともいやな仕事なんかじゃないよ、とトムは答える。殴りつけるように白ペンキを塗りたくらせてもらえるのは、実は素晴らしい特権なんだ--自分にとっては途轍もないやりがいだ!(そう、ここでマーク・トウェインはモチベーション、とさえ言っている!)と伝える。このフェンス塗りがとても面白そうに見えたベンが、自分にも少しやらせてほしいと頼んだとき、トムは断った。やらせてくれたらリンゴをあげるから、とベンが頼み込むまで、トムはベンにその仕事をやらせなかった。その後何人かの少年が通りかかって、みなトムの策略に引っかかり、彼の代わりにーー何度も何度もーーフェンスに白ペンキを塗ったのだ。

 

とても面白い話でした。

この話を読んで、私も昔のことを思い出しました。

長野県の田舎に住んでいた私は、子供の頃よく畑を手伝わされていました。

リンゴを摘んでカゴに入れてトラックまで運ぶという〝仕事〟は

子供の頃の私にとって苦痛でしかありませんでした。

どうせ大してお小遣いももらえないのだから、こんなことをするより遊んでいたい。ずっとそう思っていました。

ある日、東京に住んでいる親戚が実家に遊びにきました。

私の両親は「東京にいたら出来ないから」と言って、私と同い年くらいの親戚の女の子をリンゴ畑に連れて行き、リンゴの収穫を手伝わせました。

私は「せっかく東京から来た子にこんなことをやらせなくても

と思いました。この子もさぞ嫌がっているだろうと思っていましたが、そうではありませんでした。

この親戚の女の子はとても楽しそうにリンゴを摘み、いっぱいになったカゴを一生懸命運んでいました。

この親戚の女の子にとって、リンゴ畑の手伝いは、

お小遣いをもらうために嫌々やる〝仕事〟ではなく、

楽しいからやるというだけの〝遊び〟だっだのです。

 

本書では続けてこう書かれています。

〝仕事〟とは、〝しなくてはいけない〟からすることで、〝遊び〟とは、しなくてもいいのにすることである

報酬は行動に対して奇妙な作用を及ぼすのだ。興味深い仕事を、決まりきった退屈な仕事に変えてしまう。遊びを仕事に変えてしまう場合もある。

〝仕事〟と〝遊び〟は表裏一体である。

報酬のあり方や、考え方一つで、どんなにつまらないことも〝遊び〟になるし、

どんなに楽しいことも〝仕事〟になってしまう。

 

これを読んで改めて今の自分の〝仕事〟について考え直してみました。

エンジニアとしての日々の業務も、休みの日の自己学習も、

〝仕事〟ではなく〝遊び〟だと思うようにしよう。

複雑なコードを組み合わせて思い通りの動きをさせること。

膨大な量のテストケースを積み上げて行き、システムを完成させること。

もっと色々なコードを書けるようになるために、スキルを上げること。

こんなに楽しい遊びが他にあるのだろうか!?

そう思うようになってから、気持ちが楽になって、

日々の業務も、休みの日の自己学習も、楽しくなってきました。

 

さあ、今日も目一杯遊んでやるぞ!!

 

まとめ

「モチベーション3.0」いかがだったでしょうか。

日々の業務が退屈になってきて、モチベーションが上がらないと感じる方は

ぜひ読んでみてください。

ここでは紹介できなかったような「モチベーション」のアップデート方法が書かれています。

それでもモチベーションが上がらないという方は、思い切って環境を変えてみることをオススメします。

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