フリーエンジニアの方々、IT業界で働く様々な方にリレー形式でインタビューを行い現場の生の声をお届けする企画「エンジニアキャリハック」。記念すべき第一回目は、テックブレインのサービスをご利用いただき、有名医療系IT企業のプロジェクトで活躍されているR.M.さんにお話を伺いました。
長年にわたってトップレベルの技術スキルで数々の現場で活躍してきたフリーエンジニアから見た、日本のエンジニア業界の未来は?
フリーランスエンジニアの魅力は、スキル向上の機会が多いこと
(船木) まずはR.M.さんがフリーランスエンジニアになるまでのご経歴を教えていただけますか?
R.M. 東京に出てきたのは大学からで、僕は理系の大学とかではなく都内の音大に進学し、ピアニストを目指していたんです。もちろん音楽はすごく楽しかったのですが、続ける上での資金面の問題などもありピアニストの道を諦め、エンジニアの道を目指すことにしました。
知り合いがエンジニアをやっていたことと、やはり当時はこれからITの時代だという時流を感じたのでエンジニアの仕事をやってみたいと思いました。まず最初は独学で、VBを学習しました。VB.NETとかはまだない時代のVBです。その後就職して2年程度正社員で働き、そのあとは約10年フリーエンジニアとして働きました。そしてまた、一時期正社員を挟んで、フリーランスに戻ってきました。
(船木) 音大からエンジニアになるというのは意外な流れですね。なぜフリーランスに転身されようと思われたのですか?
R.M. 正社員でやっていると、同じような技術しか使わなくなっていたからです。案件やお客さんの都合もあり、開発してそのまま保守をするなどですね。それでは自分のスキルの幅も広がらない、もっと色々な案件に携わりつつ、実力を上げたい思うようになり、フリーランスの道を選択しました。
(船木) エンジニアとして色々なご経験をされてきたと思いますが、もっとも得意な領域を教えていただけますか?
R.M. 工程でいうとアーキテクチャ設計に強みを持っています。システム全体がどうあるべきか、どういう技術を使うべきかから設計していくアーキテクトとしての仕事をどんどんやっていきたいと思っています。言語でいうとJavaなんですが、最近Oracle JDKの有償化問題があり、Golangを使うことが多くなってきています。これからはGoがいいですよ。フロントはVue.js+TypeScriptがおすすめです。
(船木) フリーランスになって良かったことと悪かったことは何ですか?
R.M. やはり色々な案件に携わることが可能なため、実力向上、スキルアップという意味ではとてもいいですね。それぞれの会社のリアルな技術力が分かることや、優れたエンジニアの方と一緒に仕事をすることもできるので、自分の成長には最適です。
一方で、将来不安は少しありました。少し前までPG35歳定年説ということも言われていたりしたので。でも、最近はそんなこと全然関係ないかなと思えてきました。50歳、60歳を過ぎても現役のフリーエンジニアで優秀な人を何人も知っています。
あと、クライアントの中に勘違いしている若手がごくたまにいて、フリーランスを下に見るなんてこともありました。そういう場合は、実力を示して黙らせたこともあります(笑)
フリーランスだからこそ自分の信念、ポリシーを持つことが重要
(船木) フリーランスとして仕事をするにあたって特に意識していることは何ですか?
R.M. 2つあると思っています。一つはビジネスコミュニケーションをしっかりとることですね。結構、エンジニアってコミュ障の人がいたりしますが、コミュニケーションを避けていると、そこから仕様漏れとか、手戻りが発生してクライアントに迷惑をかけるケースをよく見てきました。なので、コミュニケーション、自分が仕事を行う上で必要な事柄の確認をする、というのはとても大切だと思います。
もう一つは、しっかり責任を持って取り組むこと。これは一見すると当たり前のことなのですが、実はなかなかできてない人が多い印象です。常駐フリーランスの立場なので別に責任ないよって言ってしまう人もいますが、そういう意識で仕事をすることは誰のためにもならないと思います。契約上どうとかいう話ではなく、自分が関わる仕事はどんな仕事でも真剣に取り組んで責任を持って仕事をする、これが大切だと考えています。
(船木) 今回、フリーランスエージェントの中でもテックブレインを選ばれたご理由は?
R.M. 営業担当の人が親身になってくれる印象を受けたためです。以前、他社であったのは、アサインが決まりやすそうな案件をゴリ押しされ、私の意見が通りづらいことがありました。そこで、今回はテックブレインを利用してみることにしました。
(船木) 今後どんな仕事をしていきたいですか?
R.M. アーキテクトとしての地位を確立したいですね。システムのリプレイス案件とか、そういう部分でバリューを発揮して行きたいです。
(船木) 昨今のエンジニア業界をどうみてますか?
R.M. 日本人、頑張らないとなって思います。外国人エンジニアの採用、オフショア開発は進んでいるようですが、やはり、発想の違いとか、商慣習の違いとか、現場ではうまく行っていない光景をよく見かけます。そのため、日本人エンジニアのみでプロジェクトを構成しているケースが多いのも事実だと思います。
一方で、エンジニアとしての実力は海外の人の方が高いというケースも多々あります。日本人特有の商慣習などを隠れ蓑にあまりスキルの高くない日本人エンジニアが多くいるなという印象もあります。
私自身、今後グローバルな進め方になっても生き残れるエンジニアを目指したいなと思っています。
(船木) 今後フリーランスになろうとしている方にアドバイスをお願いします?
R.M. 自分のポリシーをしっかり持つということが重要です。それは、目標であったり、信念であったり、強みであったりです。特に強みについては、ここの領域は俺に任せておけって言えるところまで精通している必要があると思っています。
学習意欲の高い方にとってはフリーエンジニアというのは、働き方として価値が高いと思っています。
ぜひ、頑張ってください。
(船木) 最後に、お友達を紹介してください
同じエンジニア仲間で優秀なT.Mさんをご紹介します。
(船木) ありがとうございました。