【第一回スーパー情報共有会】開催報告

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先日、この【テックブレイン】を運営する
「株式会社スーパーソフトウエア」では、とある会が行われました。
その名も「スーパー情報共有会」!

弊社のエンジニアが一堂に会して、様々なテック系の最新情報が共有されました。

今回のブログはその「スーパー情報共有会」の開催報告をいたします。
ぜひご覧ください。

弊社「株式会社スーパーソフトウェア」では、月に一回、
所属する全てのエンジニアが集まるミーティングがあります。

今までは簡単な業務報告などをしていただけでしたが、
せっかくこれだけのエンジニアがあつまる場なので、
もっとエンジニアにとって有益な時間にしていこう!
という話になり、
今回は「スーパー情報共有会」と題して、プレゼン大会を行いました。

会の内容はこんな感じです。

◆内容
・テーマ:気になるテックニュース
日々の業務・生活の中で、気になったテック系のニュースの内容を発表しする。
※媒体は何でもOK。ブログやQiitaの記事、ニュースサイト、本、技術書のコラム、などなど。

・発表時間:一人5分

・発表内容:
基本的には何を話してもOK!
例)なぜその情報が気になったのか、なぜみんなに共有したいと思ったのか
その情報を知って感じたこと、学んだこと、実践してみたこと

・発表形式:口頭のみ、スライドを使う、など、なんでもOK

◆目的
・個々の情報感度を高める。
プレゼン・共有することを前提に情報収集をすることで、インプットとアウトプットの質を高める。
・プレゼン能力の向上
決められた時間の中で、伝えたいことを伝える力を身に着ける。
・新たなジャンルの情報に触れる
他の人のプレゼンを聞くことで、普段自分が目に留めない、新たなジャンルの情報に触れられる。
異なる多様な意見に触れることで、新しい発想ができるようになる。

 

では早速、この会で発表された内容をご紹介していきます。

 

読みやすいコードを書くためのバイブル「リーダブルコード」

まずは私の発表から。
私は「リーダブルコード」という本を紹介しました。

この本は、「コードをより分かりやすく書くためのテクニックやノウハウ」が、
初学者でもわかりやすく書かれています。
例えば、
・変数名や関数名の付け方
・コメントの書き方
・ループの書き方、if/else文の処理の順番
などなど。

難しい言葉は使われておらず、間にコミカルな挿絵もたくさん描かれているので、とても読みやすいです。
実践的で、具体的な内容が書かれているので、全てのエンジニアにオススメできる、素晴らしい本です。

みんなのコメント
・内容の要約に加えて、読んでみようと思わせる挿絵の内容など、面白かった点を紹介しているのがよかった。
・初学者にオススメされている本だったので内容の一端を知れた
・なぜその本がいいのか、が丁寧な説明で分かりやすかったと思います。
・読みやすさ、面白さを的確に伝えていたので、これから読む人増えそう。自分も読まなければ…
・チームメンバーが持っているので読んでみようとおもうきっかけになりました。
・名前は知っていたけど読んだことはなかったので、面白い風刺画?のような紹介で、とっつきやすく感じた。
・自分もこの本を半分ほど読んでいましたが、挿絵はほとんど気にしていなかったので着眼点がよかった。

まだ合格していない男が伝える基本情報技術者試験

エンジニアSさんは、基本情報技術者試験のお話をしてくれました。

「まだ合格していない男が」と、タイトルで笑いを取りに来ていますが……笑
試験の概要と、実体験を交えた試験対策を発表してくれました。

Sさん曰く、合格に近づくためには

1、午前試験は、とにかく過去問をときまくる
2、午後試験は「毎日この仕事してれば午後は大丈夫

とのこと。

……ホントかよ!
結果が楽しみです!

みんなのコメント
・試験の内容の他に、受験しようと思った経緯なども、発表していただいたのが参考になった。
・次回受けるので過去問を重点的にやるべきという情報を得られました。
・”合格していないけれど実体験に基づいて”という掴みがいいと思いました。
・基本情報のこと、よく分かっていなかったので、とても勉強になりました。
・これから受ける人にとって有益な情報だったと思います。
・自分も受けてみようと思いました!
・説明が面白く集中して聞けた。受かっていますように。
・pythonが午後試験に採用されるということなので、次回受けてみようと思いました。

国の失敗に学ぶ、エンジニアにとって本当に必要なこと

Rさんは国のサイバーセキュリティ対策に関するニュースを紹介してくれました。

【無駄遣い】18億円の国のサイバー攻撃防止機能 未使用で廃止

なんでも、Sさんが働いている現場で、実際にサイバー攻撃(疑惑?)があったとのこと。

そこで、我が国のサイバーセキュリティ事情はどうなっているのか調べてみたところ、このニュースを見つけたそうです。

Sさん曰く「このセキュリティシステムが一度も使われなかったのは、とにかく使い勝手が悪かったから。
我々が作るシステムも、ユーザーの使い勝手をちゃんと考えなければいけない
と、実務に落とし込んだ内容を発表してくれました。

みんなのコメント
・開発しているプログラマーの心情も予想していて面白かった。
・折角作ったものが使われないってことは案外あるかもですね(金額規模は無関係で)
・「現場で実際にサイバー攻撃があって、それを受けて調べてみた」という姿勢が素晴らしい。
・もし、何億円かけてサイバー攻撃防止機能を開発してます!と発表していたとしたら、それだけでも抑止の効果は少しはあったのかなと思った。物の見方の勉強にもなった。
・意味のあるサービス、役に立つサービスを提供しなければと思わされました。
・お客様の要望をしっかり把握して、運用が容易にできるかを考えることは大事だなと感じました。

「プロジェクト・ジャッカード」繊維×テックが作る最新デバイス

Googleの洋服をウェアラブルデバイスにするプラットフォームProject Jacquard

元アパレル店員のYさんは、得意分野のアパレルにも関わるテックニュースを紹介してくれました。

Googleが発表したこの「プロジェクト・ジャッカード」とは、
導電性の糸と、衣類にも縫い込める超小型電子部品を使って、洋服をウェアラブルデバイス化する
というものです。

ついに衣服までIT化する時代が来るとは・・・
今後が気になるニュースでした!

みんなのコメント
・衣食住で衣本体にまでITの波が。。。次は食本体かな?(怖)
・身近なもの×テックにとても興味がわきました!
・前職アパレルのご経験を生かしたプレゼンでとても面白かったです!
・身近な話で興味深い。いまは手が届かない難しそうな内容だが、先進技術の話はモチベーションを上げる
・今後の動向が気になるような内容で面白かった。
・技術がここから発展していくのかと思うとワクワクしました。
・売れてなかったとしても新しいことに挑戦している企業は面白い!というのが伝わった。

Ruby on Rails 6.0 アクションテキスト

RailsエンジニアのHさんは、2019年8月にリリースされたばかりのRuby on Rails 6.0の新機能
「アクションテキスト」について紹介してくれました。

「アクションテキスト」とは、ワードプレスやブログサイトなどでよく見かけるこういう画面

これを「リッチテキスト」というのですが、
Rails 6.0のアクションテキストを使えばこのリッチテキストを簡単に実装することが出来るというのです!

Hさんはニュース記事を引用するのではなく、実際にローカル開発環境でこの機能を実装したものを見せて発表してくれました。

最新機能にアンテナを張っていく姿勢、素晴らしいですね。

みんなのコメント
・普段自分が仕様している言語ではないので、知見が広がった。
・新機能でどんなことが出来るのか、毎回ちゃんと調べなきゃ…
・Laravelもバージョン6で何が出来るようになったのか、ちゃんと調べてみます!
・実装し易くなっている点が良く伝わった。
・自分が扱っている言語のversion upも気にしようと思いました。

【極意】ソースコードは〇〇から読むべし!

6月に弊社に入社し仲間入りしたエンジニアYさん。

未経験から研修を経て、初めての現場で奮闘する中で、学んだスキルを共有していただきました。

「ソースコードを読むときに、初めは片っ端から、全てのソースを読んでいた

けれどそれではものすごく時間がかかる。

現場のリーダーに教えてもらったのは『ソースコードは最後から読む』ということでした。

最後に結果を出力している部分から遡っていくことで、

必要な部分のみを的確に読み解くことができるようになりました。

まだ現場での経験は2カ月ほどなのに、この急成長っぷり!

しかも今使っている言語は、今人気のPythonなんだとか!!

今後も楽しみです!

みんなのコメント
・今の現場入って最初に自分もつまずいたので気持ち凄いわかりましたね…
・「今でも手当たり次第に調べてるときあるわー」と反省しました。大事なことを改めて教えてもらいました。
・Pythonの話を次回はぜひお聞きしたいです!
・現場2ヶ月で。もうコードを早く読めているなんて凄い。読み解き方見習おうと思った。
・使用したことが無い言語での開発での経験が伝わった。

スタジオジブリ アメリカのストリーミングサービス「HBO Max」と独占配信契約

エンジニアTさんが紹介してくれたニュースはこちら

トトロやもののけ姫、千と千尋の神隠しがHBO Maxに、ジブリ全21作品がストリーミング配信

今まではストリーミングサービスなどでは、全く作品を配信していなかったスタジオジブリ。
それが今回、アメリカの「HBO Max」と契約を結び、2020年に配信されることになったとのこと。

そういえば、Amazon PrimeでもNetflixでも、ジブリの作品って見かけなかったですね。

ジブリが今までストリーミングサービスに参画してこなかったのは理由があって、

「スタジオジブリは、ダウンロード、ストリーミングを問わず、世界のどこであれ、作品をデジタルで提供することはない。劇場に集まって映画を体験することは、観客が鑑賞するうえで不可欠な機会であると今も会社は信じている」
引用:https://jp.techcrunch.com/2019/10/18/2019-10-17-hbo-max-scores-all-21-studio-ghibli-films/

と、劇場を大事にしてきたからなんですね。

そこから打って変わって、今回のストリーミング配信の発表。
一体どんな方針転換があったのか……
今後の動向が気になりますね。

みんなのコメント
・自分の興味のある分野から、記事を掘り下げていっているのがよかった。
・海外で日本の人気アニメを独占できたらスゴイ利益生みそう(小並感)
・1つのニュースを鵜呑みにせず、派生して調べていく姿勢が素晴らしい。
・着眼点が面白い。公開されている情報に疑問を感じている点もよかった。
・自分ももう少し幅広いニュースをみようと思わされました。(普段Yahooニュースしか見ていない)
・他にも配信やりたいって会社は出てくるだろうし、ジブリもレンタルよりオンデマンド配信の方が売れてしまう現実があると思うので、今後どうなるか気になる。

無駄なやり取りよさらば。Slackの新機能「ワークフロー」

エンジニアYさんが紹介してくれたのは、Slackの新機能「ワークフロー」について。

【速報】Slackの神・新機能「ワークフロー」使ってみた!これは仕事が超効率化する予感…!

この機能は簡単に言うと「テンプレートを利用してフォームを作成することができる」というもの。
「ワークフロー」の機能を使ってフォームを作ってしまえば、
あとはそのフォーマット通りに入力すればいいだけ。

チャットで何度もメッセージを交わす必要がなくなるので、無駄なやり取りをなくせるというものです。

具体的にどういった所で使えるかというと、

・入社後の手続きや、オンボーディングのフローを自動化
・年末調整や健康診断といった、総務系オペレーションの効率化
・会社・チームの目標管理や更新
・チームの朝会のような、アジェンダの決まったMTGをSlack上で実施
引用:https://seleck.cc/1356

といったものが紹介されています。

アイデア次第で、さらに色々なことに活用できそうですね。

みんなのコメント
・自分も使ってみようというきっかけになりました。
・Slack、最近全然使っていなかったので、知れてよかったです!
・Slackに限らずですが、ツールの新機能などは常にアンテナ張って有効活用できるようにしなきゃなと思いました。
・SlackはKENTAさんのサロン覗く時しか使わないですが、使う現場だと捗りそうです
・実際の利用用途を考えていた点がよかった。

全てをサーバで管理せよ!「シンクライアント」って知ってる?

大手の通信系企業で働くエンジニアYさんは、現在現場で使っている「シンクライアント」というシステムを紹介してくれました。
シンクライアントとは、「個人が使用する端末(クライアント端末)の機能を必要最小限にし、ほとんどの処理をサーバー側で行う仕組み」とのこと。

例えば、自分のノートPCで会議用の資料を作成して、それを会議室のモニターで表示するとなったら、
ノートPCを会議室に持って行き、資料を開いて、ケーブルでモニターにつないで……と、面倒なことが多いですね。

さらに、セキュリティが厳しい現場だと気軽にPCを持ち出すこともできないし、そもそもデスクトップPCだったりしたら物理的に無理!

しかし、シンクライアントを使えば、

・データは端末側ではなくサーバ側に保存する
・サーバから各端末に「画面情報」を転送する

という仕組みなので、別の端末からでも自分が作成したデータにアクセスすることが出来ます。

個人の端末からも会議室用の端末からも、同じデータにアクセスできれば、
いちいち端末を持ち出す必要がなくなりますね。

参考:https://www.ascentech.co.jp/solution/thinclient.html

ぜひとも導入してみたい、便利なシステムですね。

みんなのコメント
・ベテランならではの着眼点が参考になった。
・そういうシステム設計ってAWSとか使えれば作れちゃうものなんですかね?
・初めて聞いたシステムで、勉強になりました。
・大手の現場でどのようなシステムを使っているか、ぜひもっと教えていただきたいです!
・スライドなど無しに利点や、使用状況などイメージできたのが良かった。
・そんなことが出来るのかと感心してしまいました。どんどん世の中便利になっている、すごい。

【シェアリングエコノミー】電動スクーターと電動自転車の可能性

Nさんは現在カーシェアリングサービスのシステム開発を行っています。
そんなNさんは、これから注目される新たなシェアリングサービスのニュースを紹介してくれました。

Uber, others bring electric scooters back to San Francisco

Uberの自転車シェアサービス「JUMP」は回転率が高い

移動手段としてのシェアリングサービスとしては、
今まではUberを代表するカーシェアリングが話題になっていましたが、
これからは「電動スクーター」や「電動自転車」をシェアする時代になるとのことです。

日本では法規制の理由から、すぐに電動スクーターを導入することは難しいそうですが、誰もがこれを気軽に使えるようになったらものすごく便利になりますね!

みんなのコメント
・国内ニュースしか普段見ないので、海外にも目を向けてみようと思った。
・UberEatsは日本でよく聞きますけどUber(taxi)はあんま聞かないですね
・シェアサービスは今何かと流行っているので、自分ももっとアンテナ張っていかなきゃと思いました。
・今やっている開発に紐づけたプレゼンが良かった。
・身近なものだったので想像しやすかったです。アメリカと日本の流行の時差が勉強になりました。

CSVファイルが読込めない!見えない所に潜む罠

最後は、飛び入り参加したエンジニアMさん。

実際に現場で起こった事例を共有していただきました。

Mさんが作っていたシステムは
・名前やメールアドレスが書かれたメーリングリストをCSVファイルで作成
・システムでCSVファイルを読み込み、一斉にメールを送信する
というものでした。

システムは万全で、いざ送信しようとしたところ…
なぜか全く送信されない!
サーバが原因かと思い、色々と調べたが、全く解決せず…

試行錯誤した後に判明した原因は……
CSVファイルをWindowsのメモ帳で開いて保存してしまった
とのことです。

なぜCSVファイルをメモ帳で開いて保存したらいけないのか、お分かりになりますか?

Windowsのメモ帳はデフォルトで「BOMあり」で保存してしまいます。
(最新のメモ帳は改善されたようですが)

PHPやJavaScriptでCSVファイルを読み込むときは「BOMなし」で保存されたファイルでないと
ちゃんと読み込んでくれないのです。

「BOMなし」で保存して再度テストをしたら、無事にメールは送信できました。

メールが送れないなんてなったら、真っ先にサーバを疑ってしまうし・・・
BOMの設定なんて普段目に見えないし…

こんなトラップがあるなんて、恐ろしいですね。

みんなのコメント
・自分が失敗した経緯や、次回からの改善点も合わせて発表しているのが勉強になった。
・目に見えないものが原因でエラーまたは動作しないとか恐怖すぎますね。
・誰もが陥りそうなトラップなので、とても参考になりました。
・自分にも起こりえるハマりポイント。今回最もタメになった話だと思う。
・発表内容を用意していなかったのに発表できてしまった所が流石だと思いました。
・仕事で気をつけるポイントを知れてすごいためになりました。
・メモ帳のトラップは初めて聞いた。エクセルでは同じような失敗をしたことがあるので気をつけたい。

まとめ

いかがだったでしょうか。
弊社の情報共有会。

今回が初めての開催でしたが、
最新ニュース」から「実際の現場で起こったこと」まで。
想像以上に色々なジャンルの面白いお話が聞けました。

実際に自分も発表してみて、
「もっとこういう風に発表すればよかったな~」
と、反省点も多々ありつつ…

インプットにもアウトプットにも役立つ、とても良い会でした!

ではまた!