ソースコードの読み解きは、読書と同じである

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エンジニアとしてスキルアップを目指すには、とにかく沢山のコードを書き、
沢山のソースコードを読んでいくしかない。
本も同じで、とにかく沢山読書をすれば知識が増えていく。

そう思っているあなた。
もしかしたら、その方法は間違っているかもしれません。

今回紹介する「エンジニアの知的生産術」という本は、
スキルアップを目指したいエンジニアや、
学習でつまづいてしまったエンジニアにぴったりの1冊です。

エンジニアの知的生産術 ─効率的に学び、整理し、アウトプットする─

西尾 泰和 著

 

内容は、ソフトウエアエンジニア向けに、学習方法や読書の方法、
またモチベーションの上げ方であったり、
アウトプットの仕方やアイディアの出し方についても書かれています。

 

 

自己啓発や勉強法といったジャンルの書籍は多数ありますが、
それらの良いところが凝縮されて、
しかもそれがエンジニア向けに書かれているのがオススメポイントです。

例えば、
本田直之さんが推奨するレバレッジリーディングや、
神田昌典さんが推奨するフォトリーディングなどは
ご存知の方も多いのではないでしょうか。

これらの有名な学習方法を、本書の著者、西尾泰和さんは

エンジニア向けに、新たな解釈を加えて解説してくれています。
気になった方は是非読んでみてください。

ソースコードの読み解き方について

では、タイトルに書いた、ソースコードと読書の関係について、
本書に書かれていたことを紹介します。

「プログラミングだって、読書だって、とにかく量を沢山読んだ方がいいに決まっている」
と思う方もいらっしゃると思います。

確かに読む量は大事ですが、
それ以上に「質」を上げることが重要であると、本書には書かれています。

本を1ページ目から読んでいくのではなく、目的を分割して、目的に必要なところから飛び飛びに読んでいきます。そうやって断片的に集めた情報が、ジグソーパズルを組み上げるようにあとからつながっていく、

読書で質をあげるためには、「目的を持って、必要な情報を得る」ことだと書かれています。

また、プログラミングについては次のように書かれています。

「全体を読もうとしない」ことです。ソースコードは物語ではないので、全体を通して読む必要はありません、面白そうなところをつまみ食いして、先人の知恵を学べばそれで十分です。もう一つは目的を持って読むことです。何かを学ぼうと思ってソースコードを読めば、効果的に読解して知識を得ることができます。

これは本書で引用されていた、Rubyの作者、まつもとゆきひろさんの言葉です。

読書もソースコードも、目的を持って、効率的に読むことで、
学習効率が上がっていくということですね。

是非実践していきたいです。

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