便利、便利と言われるのでDockerを使ってみようと思い、調べ始めたものの、
「知らない言葉ばっかりじゃん!」
「用語をいちいち調べてたら、なかなか進まない!」
となってしまう人も多いと思います。
今回はそんな方に向けて、Dockerでよく出てくる用語を、7つに絞って解説します。
Dockerの概要についてはこちらをご覧ください。
1. container コンテナ
Dockerを使う際に一番よく出てくる単語。
アプリケーションの実行環境が入った箱(容器)のようなもの
このコンテナをホストOS(ご自身のPCに実際に入っているOS)という
船に乗せて、荷物を運搬する(アプリケーションを実行する)というのが、
Dockerの基本的なやっていることです。
ドック 【dock】船の建造・修理などを行うために構築された設備。
コンテナ【container】貨物輸送に用いる金属製の組立式容器。
出典:デジタル大辞泉
よく出来たネーミングですね。
2. image イメージ
コンテナの中に入っている(※)「アプリケーションを起動させる為の設定ファイル」です。
ApacheやnginxといったWebサーバ
mysqlやpostgresといったデータベース
Ruby on railsやLaravel といったフレームワーク
など、アプリケーションの起動に必要な物のDockerイメージを作成し、
このイメージをコンテナの中に入れる(※)ことで実行環境が出来上がります。
DockerイメージはDocker file(後述)を元に自分で作ることもできるし、
すでに出来上がったものをDocker Hub(後述)からダウンロードすることも出来ます。
(※)厳密には「イメージを元にコンテナが作られている」ので、「コンテナの中に入れる」という表現は間違っているかもしれませんが、想像しやすくするためにこのように表現しました。
3. Docker file ドッカーファイル
Imageを作成するためのテキスト形式のファイル。
公開されているDockerイメージをそのまま使うのではなく、
自身で必要に応じてカスタマイズをしたDockerイメージを作成する際に使います。
ここまでの順序で言うと、
Docker file → image → container
という順番で最終的にコンテナが作られます。
4. Docker Hub ドッカーハブ
イメージやコンテナをクラウド上で共有できるサービス。
自分で作ったコンテナをアップロードしてチームでバージョン管理をしたり、
既に公開されているコンテナをダウンロードして、簡単に環境を作る。
といったことが出来ます。
Docker版のGit Hubのようなものです。
5. Docker Compose ドッカーコンポーズ
複数のコンテナで構成されるアプリケーションを定義、実行するツールです。
①docker-compose.yml という名前でyml ファイルを作成
②docker-compose up のコマンドを実行
これだけでアプリケーション全体が起動・実行されます。
6. Kitematic カイトマティック
DockerのGUI(※)です。
コマンドを叩かずに、画面上で視覚的に操作出来るようになります。
Docker Toolbox(後述)を使ってインストールが出来ます。
GUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)
ユーザが画面上で視覚的に捉えて行動を指定できるもの
MySQLに対するphpMyAdminみたいなものです。
7. Docker toolbox ドッカーツールボックス
Docker 環境を簡単に構築するためのインストーラです。
前述のDocker ComposeやKitematicの他に、以下のツールをまとめてインストール出来ます。
- Docker Client:Docker を操作するツール、コマンド。
- Docker Machine:Docker 仮想マシンを簡単に構築・管理するためのツール
- Docker Quickstart Terminal:Docker コマンド用のターミナル。
- VirtualBox 5.0:PC の仮想化アプリケーション。
色々なツールが入っていますが、とりあえず、
「Dockerを始める時にインストールするもの」という認識で大丈夫です。
まとめ
今回は以上です。
実際にDockerを使い始めたら、またさらに多くの用語が出てきますが、
とりあえずここに出てきた用語を知っておけば、ある程度は取り付きやすくなります。
Dockerを使って快適な開発環境を作れるように頑張りましょう!